【道は険しく】キャプテンEDIT１１【山は高い】

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[480]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2010/07/10(土) 02:11:03 ID:???
成田「責任論はともかく、落ち着けというのは同感ですね。……沢木、俺たちは地元埼玉の代表だ。
どんな状況でも最後まで恥ずかしくない試合をするのが先決じゃないか？」

沢木「恥ずかしくない試合だァ？　後半残り十分で三点差だ！　これ以上恥ずかしい試合があるのかよ！？」

堀「……確かにそうだけどよ」

成田「ヤケになるな。勝つのは無理でも、少しでもこの恥を雪ぐことを考えよう。
同じ負けでも、無得点のまま試合を終えるのと、ここから一点入れてから負けるのとでは大違いだろう？
お前も小学校時代から全国区のＦＷを張っているんだ。ノーゴールのまま大会を終えるのは不本意じゃないのか？」

沢木「……かも、しれねえな」

力無く反駁する沢木。絶好調時の鋭気は削がれているが、同時に試合を投げかねない捨て鉢さも薄れている。

川越「成田の言う通り、このまま試合を終えるのは癪だね」

堀「……このままヤケになって試合を投げたら、もう地元の街を歩けなくなるな。よし！　最後まで何とかやってみるか！」

明和東キャプテン（とは言っても、このままでは試合は覆りそうもないな。だが、成田は良いキャプテンシーを持っている。
これはＦＣ出身の沢木を押し退けて次の主将になれるかもな……次の主将、か。
はははっ、こんなにも早く後釜を気にしなければならないとは思ってもみなかったな……）

最後の攻勢に向けて意気を上げるチームメイトに、目を補足するキャプテン。
そして、もしかしたらこの試合最後となるかもしれない、キックオフのホイッスルが鳴った。

実況「一回戦にして思ってもみなかったこの展開。明和東が三点差で圧されています！
最早勝敗の見えたこの試合ですが、まだ見せ場はあるのでしょうか！？」

沢木（あるに決まっているだろ！　……このまま終わって堪るか！）

沢木が不退転の覚悟を決めて蹴ったキックオフは、信頼するトップ下成田へ。そして、成田はそのままサイドに流れる。

前次写

0ch BBS 2007-01-24