【道は険しく】キャプテンEDIT１１【山は高い】

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[782]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2010/07/18(日) 00:33:30 ID:???
～翌日、全国大会二回戦・ミーティング～

やす子「よし、みんなきけ。今日の対戦相手は秋田代表の花輪中学、東北地方でもトップクラスの強豪校よ。
双子のエース・立花兄弟を中核とした高い攻撃力を持つチームね。ウチもどちらかといえば攻撃型だから、今日は点取り合戦になりそうね」

試合前のミーティングで、飯地はそう切り出す。

やす子「相手チームの要注意人物は、今も言ったツートップの立花兄弟よ。
双子ならではの息の合った高速ワンツー突破から、ペナルティエリア内の空中戦に持ち込むのを得意としているわ。
中でも恐れられているのが、この――」

カツカツ、と黒板に単純な図解を書いて示す飯地。
ゴール前らしき略図に、丸と棒で構成された人物図と幾本かの矢印が引かれていた。

やす子「――トライアングルシュートと言われる連携技ね。
双子の片方がハイボールをゴールポストを利用した変則的なポストプレイで落とし、地上にいるもう片方がシュート。
かといって地上に残った方をマークすると、空中に飛んだ方がダイレクトに撃ってくる。
この変幻自在の戦法で、花輪はこれまで得点を量産してきたわ」

長池「片方を止めようとしたらもう片方が仕留めに来る。正に虚実一体だな」

瀬川「そうだ！　両方マークすればいいんじゃね？」

菱野「それが出来れば理想的なのですが、そうもいかないのですわ。鳴紋中は基本的に３バック。
ツートップの両方をマークするには、人数が足りません。単純にＤＦを増やすにも、花輪は中盤の質も全国区です。
ＭＦを下げてＤＦ起用、という訳には参りませんから」

早瀬「……なんか対策は無いもんかね？　マネージャーも、昨日は直々に偵察していたんだろ？」

菱野「それなのですが――」

前次写

0ch BBS 2007-01-24