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【アリティア】ファイアーモリブレム18【リーグ】


[688]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/15(日) 19:31:58 ID:???
口元に蓄えた立派な白い髭を擦り、何かを懐かしむような寂しげな視線をモロドフは地面に向ける。
それを察したのか、片桐は口調を少し明るくして違う話題を切り出した。

片桐「………そういえば、今日向こうで書類整理を終えた妹が来る予定なのですが」

モロドフ「ん?ああ、そうか。たしか彼女は今サンパウロの専属のスタッフだったな。
     書類整理…ということは、いよいよ正式にあの二人を?」

片桐「はい。昨日の試合で新田と石崎共にサンパウロにてさらに力を伸ばすべきだと
   協会の方からも了解を得ることが出来ました。今日の午後にも私の仕事を引き継ぎ、合流する予定と成っております。
   …次は三杉の移籍先へと挨拶回りに向かわなくてはいけなくなりましたからね」

モロドフ「フッ…そうか。だが、嬉しい限りじゃないか。これでまたひとつニホンのサッカーはレベルアップしたのだから」

片桐「しかし、どうしても分かりません。どうしてあなたが日本の選手の強化に
   ここまで惜しみなく協力してくれるのか…もちろん私にとっては非常にありがたいことなのですが」

モロドフ「…時がくればいずれ話す。それまで君は日本のサッカーのレベルアップに励んでくれたまえ」

片桐「…分かりました。それでは、いずれまた」

スッ…

片桐は一つ深くモロドフに礼をすると、観客席を後にする。
一人残されたモロドフは、再びアカネイアの応援に燃える民衆たちに眼を向けるのだった。

モロドフ「さて…マルス王子。そして森崎殿。お二方の真の力…拝見させていただきますぞ?」


0ch BBS 2007-01-24