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【アリティア】ファイアーモリブレム18【リーグ】


[776]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/16(月) 22:13:00 ID:???
ここで、森崎に大きな誤算が生まれた。ジェイクが天才的なひらめきで弾き返した
バウンドショットが地面を跳ねた回数は『5』回であった。
森崎はあのシーンを鮮烈に頭に叩き込んでいたため、本能的に5回目のバウンドが最後の軌道を決定付けるものだと思っていたのだ。
だが、このロリマーのバウンドショット。もっとも上手くインパクトされれば、
最後の最後で方向を急転換させる最後の1回のバウンドが発動するのだ。

バオゥンッ!

森崎「な…!?」

息が詰まったかのような絶句。森崎がこのシュートの真の軌道に気がついたときは全てが遅すぎた。
彼の最大限の瞬発力により、なんとか片手を最後の反動で跳ね返った先に伸ばすが、
残酷なことに中指に僅かにかすっただけで、シュートの威力はまったく抑えられることは無かった。

森崎「うああああああああっ!!!」

何か叫べばどうにかなるわけでもないのに。森崎は叫ばずにはいられなかった。
もう自分たちに負けは許されないのに。絶対に先制点だけは取らせたくは無かったのに。
彼の心の叫びは空しくネットを通り抜け、そして――

バサアッ!

アンナ「ゴ…ゴォーーーーール!!ロリマー君のバウンドショットが
    2枚のブロックと森崎君のセービングを掻い潜りアカネイア同盟軍のゴールネットへと飛び込んだァ〜〜〜!
    前半13分、これはアカネイア同盟軍苦しい試合展開になりそうです!」

ニーナ「…さすが、ですね。これが世界の強豪…プレミアリーグの本当の力なのですね…」

観客「ぐあああああああっ!もりさきぃ〜〜!いったいどうしちまったんだよ〜〜!!」
  「いや、いまのはあのチビッコのシュートが凄かったんだろう。
   あんな足元ギリギリで方向転換されたら誰だろうと反応できねぇよ」
  「ま…まだだぁ!まだいけるぞ!頑張れアカネイア同盟軍!負けるな我らがアリティア騎士団〜〜!!」


0ch BBS 2007-01-24