※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

キャプテン森崎外伝スレ6


[349]タイトル未定◇NqtDMcsw:2010/08/05(木) 00:19:58 ID:Kzr11Kyw
彼の名はバビントン。 サンパウロFCのMFであり、核となる選手の一人。
特にパスを得意とし、翼が入団する以前はバビントンのセンタリングをFWのジウが決める…この流れがサンパウロの攻めの主体でもあった。
ドリブルもこなし、シュートも決して苦手ではない。
今日の試合にしても、自分の役割はきっちり果たしていた。
が、彼の顔はどこか陰りがあった。 ツバサの出現により、自分の価値が見いだせなくなったのだ。
今まで自分が築いてきたものが否定される感覚。
否定された訳ではないのだが、今のバビントンにはそういった感情を押し殺せなかった。
仕方がない…得意のパス技術ですら翼の方が数段上なのだから。

「(…みっともない…ただの妬みじゃないか…チームに強い人間が入ってきて…試合に勝って…それは喜ばしいことじゃないか。)」

うなだれているバビントンを心配したのか、チームメイトの一人が声をかけてきた。
サンパウロのDF…アマラウだ。

「どうした、バビントン? 気分でも悪いのか?」
「いや、何でもないよ。ちょっと疲れただけだよ。」
「…そうか。ま、疲れてるなら早く帰って休めよ。リオカップも近いし、コンディションは万全にしとかないとな。」
「うん、ありがとう。今日はもう帰って休むよ。」

着替えてから、チームメイトに疲れてるから先に帰るむねを伝え、足早に帰路へとついた。

「(…今日はさっさと寝よう。)」

家に着くとバビントンは逃げるように床についた。

眠りにつく瞬間、今日の試合で見せた翼の十八番、オーバーヘッドが見えた気がした。


0ch BBS 2007-01-24