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【過去の鎖と】キャプテン三杉5【未来への軌跡】
[495]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/28(土) 11:52:05 ID:???
だが新田の実力は葵と比べて実際に低いのだろうか?
確かにドリブルにかけた時間、ポジション的にも葵には一日以上の長があり、
本来ならばドリブル技術では新田が及ぶものではない筈だ。
だが彼が元々有していた才能は葵に劣る物ではなく、そして磨き方も葵とは違う。
彼に技術を叩き込んだのはジョアン、そして三杉なのだ。
一瞬のタイミングを掴むのは得意だが、足元は不器用だった新田。
それゆえ叩き込まれた技術はなかなか発現するに至らなかったのだが…
このコッパ・イタリア・プリマヴェーラでの激戦の日々は、彼の才能を一気に開花させたのだ。
新田「(そうだ、俺にはコーチから教わった技術が…三杉さんから教わった『スピードの使い方』がある!
たとえ力で負けようとも、経験が劣っていようとも! 俺は負けたりしない!)」
スゥ……
ジェンティーレ「(コイツっ!? ボールタッチが急に細かく…!!)」
新田はドリブルスピードを僅かに落とし、ボールタッチを繊細に切り替えた。
そしてト・トンとリズムをずらしたボールタッチを素早く何度も繰り返す。
相手にドリブルのリズムを読ませない、ジョアン直伝の芸柔的ドリブルである。
ジェンティーレ「(リズムが読めない…! マズイ、抜か… いや、抜かせてたまるかよ!)」
ガシィッ!!
新田「クッ!」
ジェンティーレのプライドは諦める事を是としなかった。
執念で新田にチャージングを繰り出し、なんとかボールを捉える事に成功する。
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