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【過去の鎖と】キャプテン三杉5【未来への軌跡】


[536]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/08/30(月) 16:24:46 ID:???
ジェンティーレ「なんてことだ・・・     どうしたらいいんだ・・・・」

そこには膝を抱えて蹲(うずくま)るジェンティーレの姿があった。
フィオレンティーナとの試合を終え、その屈辱的大敗が頭の中を駆け巡った。
試合中の自分の言葉がカテナチオを崩壊させ、さらに守備と中盤の連携をも壊したのだ。
あの後は新田瞬に今度は完璧に抜かれ、試合終盤にはブンナークに吹き飛ばされた。
最終スコアは5−1…ベンチに戻る時、観客からはブーイングの嵐…
ベンチ内においては自分に声をかける選手は誰一人としていなかった。
彼らの冷たい目がジェンティーレの記憶に残っている。
…こんな筈ではなかった。

部屋の中で一人、体育座りをしたままどれくらいの時間が経ったであろう?
いつの間にか時計は23時の深夜を示しており、周囲は真っ暗となっている。
ただ一つ、点けっ放しとなっていたTVが不気味に彼の顔を照らしていた。
ジェンティーレはTVへと目を向けた。
そこには彼の知る人物が映っており、どうやらインタビューを受けているようである。

ジェンティーレ「あ…リモコン」

ジェンティーレは生気ない動作でリモコンを手に取り、そして音量を上げた。
選手の声が徐々に聞こえてくる。

ロッシ「・・・・つねに クールでいること これが だいじでしたね
     気もちが みだれると 判断が にぶります
     そうするともう かんたんなシュートも とめられない
     味方に しじも だせない
     それと へたなライバル心をもつのも ひかえました
     これも 気もちを みだす げんいんに なりますからね」

ジェンティーレ「・・・・・   そうか・・・
         たしかにオレは ちょっとあつくなってたな・・・・・・よし!」


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0ch BBS 2007-01-24