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【そして猫は】キャプテン松山25【途方にくれる】


[274]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/09/13(月) 23:21:16 ID:???


F 【マスタースパーク】指南書の使用法について考えてみる?


松山は暫く指南書を眺めていたが、やはり霊夢同様、良いアイデアも浮かばず……。
シャンハイの、お茶の用意ができたという声で、どんな猛暑の中でも熱い茶を好む霊夢は早々に席に戻った。
一方で、松山は……どこか余裕を失くした様子の、三行半をつきつけてきた魔理沙の事を思い出していた。

松山「(あのときは驚いた……リュカさんの杖が難題のドラゴンの杖だと聞くや否や彗星みたいに……)」

手を振り払って〜だとか、する以前の問題に、松山は呆気に取られる他ない果断さで魔理沙は離脱行動に出た。
持ち主だけに、パニックになっていられず追い縋ったリュカの手も届かぬ地底の空へ急上昇し姿を消したのだ。
幻想郷の住人と違い、シャンハイなくして空路を追う術をもたない松山には、その時点でどうにもできなかった。

松山「(……そうだ。直前の会話、魔理沙さんの見る俺は、キャプテンとして頼りがいがないと。
    チームを負け戦に付き合わせるとも……くっ結局……その評価を是正する機会はなかったんだな……)」

引き換えに手元に残された【マスタースパーク】指南書は、霊夢の勘によれば次の試合で勝敗の大きな鍵を握るという
ここに評価を下した本人はいなくとも、松山自身がその評価をよしとせず見返す為に、次の試合は落とせない。

松山「しかし……魔理沙さんて、貸しを作るのが嫌いなのか?
    小耳に挟んだがしょっちゅう、紅魔館の図書館から本を持ってってるそうだし」
霊夢「(ずずー) あぁ、そうねぇ。
    魔理沙のアレは……利益と探究心てのも当然あるだろうけど……はっきり言うなら、ある種の甘えね。
    本を持っていっても、パチュリーとの腐れ縁は切れないと頭のどっかで考えてるんでしょ」
松山「なんか……よくわからない関係だな……」
霊夢「確かにね。 普段いがみあってるようで、魔理沙が図書館へ客として来たら律儀にもてなしてるしねぇ。
    ま、興味本位で踏み込んで探ろうなんて止めときなさいよ。一銭の得にもなりゃしないし」

器用なシャンハイの淹れたお茶は、熱さも渋みも霊夢にとって満足いくものらしく和やかな空気は続く。
歓談を暫く続け……タイミングを計り頃合と見たところで、松山はもう一度、指南書の使用法を考えてみる事にした。



0ch BBS 2007-01-24