※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【そして猫は】キャプテン松山25【途方にくれる】


[828]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/12/25(土) 23:23:56 ID:???

Red and White Christmas →  ダイヤK
ダイヤ→ 松山「(なんか胸がどきどきして……くっ)」


霊夢の寝ている部屋に足を踏み入れてから、やっと松山は心臓の鼓動が高くなってるのを自覚した。

松山「(やばいって、落ち着けって……! 素数はばれるから……。
    氷海の貴氷子・百八の秘術の一つ、浅めライト深呼吸だ! 俺は何を口走ってる!? それにしても……)」

混乱を鎮めて、松山は周囲に気を飛ばし、意識した。
幻想郷で、強い力と気位を備えた長寿の妖怪や人外(ほとんど紅魔館から)達が宴会を開いてる時には意識しないが。

松山「(やっぱりここは神社なんだな……夜に誰の声もなくて探ってみると厳粛な空気を感じる……)」

障子で隔てた外からの雪明りと、シャンハイの発光(魔力率低下隠密モード中)とで。
明かりを落として、夜目も利かないはずの中で、寝返りを打った霊夢の横顔が神秘的に照らされ浮かび上がる。
そこにいつもの溌剌さや、言動自体が挑発になる勝気な生意気さはなく。 素の可愛さとあどけなさが感じられた。
無垢な寝顔を、松山はいつの間にか、クリスマスプレゼント配りの最中だとか他を気にせず覗き込んでおり……。

松山「…………――――――ッ!?
   (な、何俺は! 真夜中に! 俺よりちょっと年上だけど女の子の部屋忍び込んで寝顔凝視してるんだ!?
    不審者にも程が……! また一つ家族にだって明かせない極秘エピソードがー!?
    か、顔が熱い……! ち、ちょっと何だこの胸の高鳴りは……! まずい動揺が伝わるかも!)」

間近に感情を乱した人間がいれば、勘の鋭い者なら察して目を覚ましかねない。
最早寝顔を鑑賞するなどしれられず、到底留まることもできずに、松山はシャンハイと頷き合い退散することに。
無音を心がけて戸を開き、出る間際に肝心な一言を届け忘れていたと、一度だけ振り返る。

松山「霊夢さん、メリークリスマス。 今年は会った時から世話ばかりかけて、ごめんな」
霊夢「…………」



0ch BBS 2007-01-24