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【いつか】キャプテン森崎38.1【通り過ぎた道】


[429]2 ◆vD5srW.8hU :2010/10/15(金) 12:08:58 ID:af4Msv8Z
子供達の足並みがダッシュからジョギングに変わるのを見届けた二人は顔を見合わせて苦笑いをした。

先生「全く、いくら言っても聞こうとしないんだから…」

翼「すみません、割り込むみたいな形になっちゃって」

先生「いえ!元からこうなんですよ。それも仕方がないんです。私、ちょっと前までは
あの子達にロクに練習試合も組んであげられなかったんですから…」

翼「やはり日本人だから?俺も経験がありますが」

先生「ええもう…ですけど、最近は変わったんです。子供達の口げんかで、日本人はサッカーが出来ない!
なんて言われる事が無くなったんですよ。練習試合も組める様になりましたし、皆翼さんのお陰です」

翼「(何時以来だろう…こうやって普通に憧れられるのって…)」

今まで自分が気付かなかった功績を発見した翼は知らず知らず感動し立ち尽くし、
次いでふと自分の少年時代を思い出した。南葛市に引越し名声を得る前の少年時代…
近所でサッカーを好む子供は自分一人だけで、奇異の視線ばかりが向けられた古い記憶。

翼「………あの」

先生「はい?」

翼「迷惑でなかったら、またここに来てもよろしいでしょうか?」

先生「めっ迷惑なんてとんでもない!来て頂けるんならそれこそもう毎日でも!ええ、喜んで!」

翼「クスッ…有難う御座います」

この日の出来事は大空翼に纏わるエピソードの一つとして後に記録される事になる。
闇の中で潰れかけていた彼に救いの光を見せた出会いとして。


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0ch BBS 2007-01-24