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【いつか】キャプテン森崎38.1【通り過ぎた道】


[457]2 ◆vD5srW.8hU :2010/10/18(月) 15:14:52 ID:SQ7AqbM2
ロベルト「まるで君が過去に最強の座を目指していた様な言い方だな」

コインブラ「目指していたさ。遠い昔はな」

ロベルト「そして挫折したと言う訳か」

コインブラ「その解釈で構わん。負け犬や臆病者と呼びたければ呼べば良い」

ロベルト「…ふむ。そうしたい気持ちもあるが…私には今の君が充実しているとも思えないな。
6歳の時、初めてヒールリフトが出来た時の君の瞳の輝きとは比べ物にならない」

コインブラ「!?何故そんな事を知っている!」

ロベルト「忘れてしまったのか?君の父の家を何度も訪ね、あの人が根負けするまで教えを乞うた日系人を」

コインブラ「…覚えています。短い間だったが、俺にヒールリフトのやり方を教えてくれたのは覚えています」

そのままコインブラはにべも無い態度を取り続けたが、ロベルトが過去を語りだすと
彼の態度は一転して敬意を込めた物になった。それに伴いロベルトもホッとした笑みを浮かべる。

ロベルト「懐かしいな…あの頃の君はサッカーへの愛と希望に満ち溢れていた。今の君はそうじゃない。一体何があったんだ?」

コインブラ「…すみませんが、それを語るつもりはありません」

ロベルト「そうか、それなら無理には聞かない。代わりにこれを聞こう、どうすればブラジルユースに入ってくれる?」

コインブラ「札束を用意されても嫌です。金はこうして不自由しない程度に稼げますしね」

ロベルト「では…何故あの人がボロボロになってまでセレソンで世界一を目指したか、知りたくはないか?」

コインブラ「………っ!」


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