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【いつか】キャプテン森崎38.1【通り過ぎた道】


[74]2 ◆vD5srW.8hU :2010/08/15(日) 18:38:07 ID:lbb4EV7V
バモラに分けてもらった元気を奪い取る様な言葉を浴びせるネルソン。
再び黙りこんだ翼は僅かに顔を顰めたが、それに構わず彼の言葉は続いた。

ネルソン「オリベイラは決して私怨で君を責めているんじゃない。
君をエースにしようと監督や経営陣に推薦したのが結果的に間違いだったとしても、
彼にはその程度では揺らがない程の実績と信頼がある」

翼「…はい」

ネルソン「オリベイラとバモラ二人が今日言った事は紛れもない事実なんだ。
このままチームのお荷物であり続ければ、給料泥棒として他のクラブに叩き売りされるだけだよ」

翼「分かっています」

ネルソン「分かっているならなんとかするんだ。もうあまり時間は残されていないよ」

ザッ、ザッ、ザッ…

翼「分かっている…分かっているよ。でも、どうしたらいいんだ…」

そしてネルソンも引き上げると翼はまた一人になった。
バビントン達も何時の間にか居なくなっており、彼しか居ないグラウンドはとても広く見えた。

翼「もし森崎なら、こんな時どうするんだろう…いや、あいつには”こんな時”なんて来ないのかも知れない。
失敗を嘆く事はあっても、それでスランプになるなんて想像できないな…今の俺を見たらあいつは
きっと笑うだろうな。”日本は俺の力でワールドカップで優勝させてやるよ、安心してTVで見ていな”とか言って…」

地球の反対側でアジア予選を戦っている筈のライバルを思い、ため息がひとつ出てくる。

翼「あいつの事を思い出しても腹立たしくないなんて…今の俺って、何なんだろう…」


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