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【勝利者と】幻想のポイズン40【敗者たち】
[165]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/08/23(月) 20:04:23 ID:???
パチュリー「ここに来て、ようやくだけど相手キーパーも疲れてきているわ。
ここで妹様が1点取れば……吹き飛ばせれば、もう満足なセービングは出来ないでしょう。
そうなれば残るはあの小鬼――伊吹萃香だけよ。
15分でもう1点を取る、十二分に可能だわ……ケホッ! ケホッ!!」
弱気な小悪魔の発言を無視しながら、レミリアの体力の残量。
そして、フランドールの意思の確認をしたパチュリーは満足そうに頷きつつ……。
強くなってきた咳をし、それでも平静を装いながら小悪魔にコーナーキックを蹴るよう指示を出す。
レミリア「パチェ……大丈夫なの?」
パチュリー「賢者の石は打てないけど、私のヘディングでもいないよりはマシなはずよ……」
レミリア「……よし、それじゃあ行きましょう。 頼むわよ、フラン!」
フラン「ねじ込みなんて必要ないよ〜。 私がドッカンしちゃうから!」
三杉(実質、これが最後のチャンス……。 さて……決める事が出来るかどうか……。
……しかし、歯がゆいな。 僕の力はまるで役に立っていない)
お互いに肩を叩きあい、笑いあいながらゴール前へと駆けて行くパチュリーとレミリアに……。
それを追うようにして、フランドールもゴール前へと移動。
小悪魔はそれを見ながら、どことなく不安そうにしつつもコーナーへと向かい……。
ただ一人、その場に佇んでいた三杉は自身の無力さを痛感する。
三杉(……フォローに徹する、しか無いか。 僕のシュート力では、やはりねじ込みは無謀だ。
……くそっ!)
珍しく舌打ちをしながらも、三杉はパチュリーやフラン、レミリアとはある程度距離を置いた位置にポジションを取る。
来た当初はパチュリーらとは圧倒的な差があった実力も、思うままに練習出来るようになった今。
徐々にではあるものの、縮まっている。
だが、それでもこのような決定機――大きなチャンスの場面ではまるで役に立てていないという事実は……。
彼にとって非常に歯がゆく、そして、悔しいものだった。
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0ch BBS 2007-01-24