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【勝利者と】幻想のポイズン40【敗者たち】


[216]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/08/24(火) 23:13:05 ID:???
反町「……本当に凄いな。 あれだけシュートを打たれて、1点も許さないなんて」
リグル「ふふん! そんなあいつらからゴールを奪った私はやっぱりエースだ!」
橙「私もだね!」
メディスン「……いや、あんたが決めたのはPKじゃない。 何を威張ってるのよ……」

どこかの半霊剣士が血の涙を流しそうな毒舌を吐くメディスンに橙は頬を膨らませ……。
反町はまあまあと両者を宥めつつ、フィールドへと再び視線を向ける。
最後の最後、渾身の力を込めたシュートは通用せず、地面に落ちるフランドール。
そして、苛立たしげにゴールをにらみつけるレミリアに……途方にくれたような表情を浮かべるパチュリーと三杉。
スコアだけを見れば1−0……ロースコアとはいえ、接戦と言える決勝戦。
しかし、試合内容は確かに紅魔スカーレットムーンズが押していたものの……。
その全てのシュート、紅魔が一番の誇りとしている決定力はまるで通用しなかったのである。

反町(落ち込むなって方が無理あるよなぁ……)

特にプライドの高いレミリアにとっては、この試合は最大級の屈辱だろう。
自分でも、無得点で終わった試合――いつかの蒲公英杯の決勝戦は、何よりも悔いが残った試合だった。

こうして反町がたそがれ、レミリアの心境を汲んでいる中、ボールを奪取した萃香は素早くクリアーしようとボールを蹴り上げる。
『全選手ナイトメア』の効果により全員上がってしまった紅魔スカーレットムーンズにとって。
ここでボールを大きくクリアーされる事は試合終了を意味しており。
紅魔スカーレットムーンズの面々は今にも崩れ落ちそうになるのだが……。


0ch BBS 2007-01-24