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【勝利者と】幻想のポイズン40【敗者たち】
[524]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/09/02(木) 00:09:25 ID:???
〜紅魔館 地下図書館〜
パチュリー「……まだ起きているの、三杉?」
三杉「今日の試合の反省点を、ちょっと書いておこうと思ってね」
パチュリー「いい事ね。 見せてくれるかしら?」
紅魔館の奥深く――地下の図書館では、この深夜においても三杉が蝋燭の火を頼りに何かをノートに記しており。
それをパチュリーが目敏く見つけ、見せてくれないかと要求。
それに対して三杉は快く応え、ノートをパチュリーに手渡し……。
数時間前、書き物をしていた三杉を労い小悪魔が淹れた、冷めてしまった紅茶を飲み始める。
それからしばらく、静かな時間が二人の間に流れるのだが……。
パチュリー「それで……全日本というチームは、今日貴方が聞いた全幻想郷代表に勝てるようなチームなのかしら?」
三杉「今のままなら無理だね。 悲しい事だけど、断言せざるを得ない」
パチュリー「すると……将来的には、全幻想郷に勝てると?」
三杉「勝てる。 現段階でのレベルは幻想郷が圧倒的だが……その差を縮め、練習に励めば……十二分に勝てる筈だ」
パチュリー「……それは、私にも勝てるという事かしら?」
三杉「勝つさ。 僕が勝つ」
あくまでも両者淡々とした言葉を吐きながら――それでも、片方は相手を試すような物言いで問いかけ。
そして、片方はそれに対して確信を持ったような物言いで答える。
しばし言葉の応酬を続けた両者は無表情のまま顔を向け合うが……やがて、どちらともなく、ふっと笑みを浮かべた。
パチュリー「50年早い」
三杉「君達みたいな化け物と同じ基準で考えないで欲しいな……人間は50年も生きればまともに動く事すら難しくなるというのに」
パチュリー「ふ……まあいいわ。 楽しみにしておいてあげる。
精々、頑張ってみなさい。 あなたが本当に私に勝てるのか――ただの人間が、私に勝てるのか。
実に、興味深い。 本当に……本当に、面白いわ」
三杉「僕も今から楽しみさ。 その余裕にまみれた表情が、どのような歪むのか……」
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0ch BBS 2007-01-24