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【勝利者と】幻想のポイズン40【敗者たち】


[933]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/12(日) 00:33:11 ID:???
一選手――FWとしては、渾身のシュートを止められたのは悔しい事だと歯噛みをする。
こうして、しばらくぶりに……反町が告白を切り出す以前の空気が、二人の間に戻ってくるのだが……。
やがて、早苗はボールから目を離し、反町へと視線を向けると……。
先ほどまでの笑みを浮かべた表情を真剣なそれへと変貌させ、その口を開いた。

早苗「反町君……一つだけ、聞いてもいいですか?」
反町「え? は、はい」
早苗「私は……やっぱり。 ……こうしてボールを受けてみて改めてわかりましたけど。
   ……反町君のことが、好きです」

出会いは蒲公英杯――試合の観戦中、反町の常識はずれなシュートを見た事で一目惚れをし……。
しかし、それ以後常識を取り戻しても、反町に対して恋心を抱き続けた東風谷早苗。
惚れ方とファーストコンタクトこそ少々"アレ"ではあるものの。
その後は早苗も試合などを通じて、反町の人となりに触れ……更にその恋心を日に日に増していたのである。
反町の告白を聞き、一度は大きなショックを受けたことでその気持ちが揺れたものの……。
だが、それでもその気持ちが完全に消えうせるという事は無かった。
だからこそ、早苗は今一度反町に対して頬を紅に染めながら改めて告白をし……。
そして、反町の返答を待つ。
今度こそは、嘘も何も無しの――反町の本心からの言葉を。

早苗「……反町君は、私の事はお好きですか?」
反町「それは……」
早苗「言っておきますけど、私の言っているのは……男女としての、好き嫌いです。
   ……答えてください、反町君」
反町「………………」

ボールを持ちながら真剣な瞳で反町を見据える早苗に、そんな早苗に向き合う反町。
二人の間を一陣の風が吹きぬけ……それを受けて反町は一瞬目を閉じ、しかし再びすぐに開く。
反町一樹――16歳。
彼は今――言いたい事を言わなければならない、正念場の最中にいた。


0ch BBS 2007-01-24