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【その果てに】小田Jr.の野望21【待つもの】


[200]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:36:53 ID:rERHwcz+
小(…ここは…どこだ?)

暗闇に閉ざされるジュニア。

そこに灯かりが灯る。いるのはドロッセルマイヤー。本来本体以外の虫食いは主人公である
ジュニアに任せ、力として白紙のカードと世界の異物を見破る瞳、更に副次的とはいえ精神耐性(強)を
与えた人物である。

ドロッセルマイヤー「フォッフォッフォ…ギリギリだったね。秋津姫が私に本を返した意味はここに
あったようだ」

面白そうに本をパタパタさせるドロッセルマイヤー。そのたびに世界から何かが消え去っている。 省14

[201]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:38:13 ID:rERHwcz+
小「…えりる!?えりるが…ドロッセルマイヤーに頼んだのか?」

えりる「………」

表情なく俯くえりる。

ドロッセルマイヤー「まぁまぁ、彼女が懇願してこなければ私も動かなかったからね。なんせ猛くんは
猛くんの世界だけを守ればいいんだろうけど、私は何万、何百万…いや、それ以上の世界を
守る必要があるからね。正直、えりるとキミに渡した白紙のカードだけでどうにかなると思ったんだけどね…」

小「………」
省11

[202]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:39:15 ID:rERHwcz+
小「な!?それはまだ必要だ!俺にくれるんじゃなかったのか!?」

ドロッセルマイヤー「そうだね。もしその力を今回の戦いに使うならね。だけどえりるが言っていただろう。
本来このカードは滅ぼされた世界の怨嗟の力により構成されたもの。今回の戦いで使わなかった
猛くんが持っていたとしても、世界の紙片はキミを襲うだけさ」

こともなげにとんでもないことを言い放つドロッセルマイヤー。

ドロッセルマイヤー「だがまあ…今回はイレギュラー中のイレギュラーだ。虫食いの体を倒した 省12

[203]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:40:21 ID:rERHwcz+
意識がないのか。まるでゴルゴタの丘で磔にされた聖人のような体勢でとどめられている。
今日がクリスマスだということを意識しての演出だとしたらどこまでも性格の悪い老人なのだろう。

ドロッセルマイヤー「本来は虫食い以外には不干渉を貫きたいところなんだけどね。彼がいると世界には
穴という穴が開かれてしまう。それでは仕事がめんどくさくなるので消させてもらうよ。
…これが世界の修復力の正体さ」
省21

[204]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:41:22 ID:rERHwcz+
ドロッセルマイヤー「おっと。この件で誰かを恨むのはお門違いだよ。結果論だけど、えりると
秋津姫がいたからこそ猛くんの世界は救われたんだ。…まあ本当の意味で救われたかというと…
どこまでも疑問が残るのだがね。あの青年も哀れなものだよ。本当の目的はもっと別にあったはずなのに
いつの間にか虫食いに侵食され、結果的に同じ事を始めてしまった」

小「どういうこと…だ?」

ドロッセルマイヤー「ふふふ…それはもしかしたら誰かの口から語られるかもしれないよ。私は 省12

[205]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:42:24 ID:rERHwcz+
小「それで、世界は…どうなったんだ?ドラコは?セリリは?マリーさんは?しいねちゃんや
セラヴィさん、それにティルや春菜姫は!?」

ドロッセルマイヤー「さあね。そこまでは私の管理ないじゃない。本の主人公が飛ばされたんだから
物語は進まない。悪魔達は先ほど私が払っておいたから、運がよければまだ止まった
状態で生きているかもしれない。だけど、悪魔と一緒に本の世界から除去された可能性もあるけどね」

小「グ!それって何もわからないということじゃないか!」
省15

[206]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:44:00 ID:rERHwcz+
小「役目が終わった…って、今回のこととえりるは直接的な関係はないはずだ!」

えりるが戻ってきたのが4月、虫食いが起きたのは5月。時期は近いとはいえ、お互いの
間になんの因果関係もないと思える。

ドロッセルマイヤー「わかってないね。えりるが私に助けを求めるというのはそういうことさ。
彼女の力は時間軸のない純粋な意味での4次元での能力…つまり今回の事件においては
敵を倒す以外は無力。そして同時に知ったんだろうね。こういう結果になるということが。 省29

[207]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:45:02 ID:rERHwcz+
その夜明けから僅かな時間の後、ジュニアはベッドから目を覚ます。一瞬だけ何かを
忘れてしまったような感覚に陥るが、それは眠っている時の夢と同じように儚く霧散していく。

小「おはよう紫乃」

紫乃「おはよう、お兄ちゃん」

洗面台で出会った紫乃の首筋をなんとなく眺めるジュニア。別に首袖から見えるほんの僅かな何かを見よう
というえっちな目的があるわけではないのだが、確かそこに赤い痣があったような気がする。 省5

[208]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:46:02 ID:rERHwcz+
ルリタニアからやってきたジュニアの許婚…いや、当人同士は既に新婚気分である、数歳年上の彼女を探す。
因みに現在中学校に通っており、お手伝いと称して同じ異国の女性マルローネが営んでいる雑貨屋
『マリーのアトリエ』でアルバイトをしている。

紫乃(もう、お兄ちゃんたら…私がいるのに)

なんとなく兄の気持ちを察することが出来る紫乃は可愛らしく嫉妬するのだが、まあまだまだ時間が
あるよね、っと顔を洗い、寝癖を女の子らしく丁寧に梳いて食卓に向かう。
省12

[209]小田ジュニアの野望:2010/09/10(金) 23:47:03 ID:rERHwcz+
一瞬だけメイド姿の茶髪の女性を思い起こすのだが、ジュニアは何を変なことを思っているのだろう?
もしかして自分にはその気があるのだろうか?などと思いながら紫乃の脇に用意された椅子に座る。

???「おっはよ!パパもママも!親父も、紫乃ちゃんも!!!」

朝からハイテンションなのはドラミ。某ネコ型ロボットの妹の名前という冗談のような名前だが、
ルリタニアという異国出身の彼女である。外国ではそう珍しくない名前なのかもしれない。
省14


0ch BBS 2007-01-24