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【宿命ありき】ファイアーモリブレム20【森崎VS日向】


[222]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/15(水) 23:49:15 ID:???
マウリシオドリブル覚醒→ クラブ6
>クラブ→『ドリブル+2』習得
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パオラがマウリシオを押すと同時に、倒れないようにと咄嗟にマウリシオのユニフォームを掴んでしまう。

パオラ「きゃっ…!」

パオラの全体重をその背に受け、体格の劣るマウリシオはそのまま転倒するかと思われたが…

マウリシオ「うっ…うおおおぉぉぉぉおおおっ!!」

ドギュン!!ビリィッ!!

服の袖を破かれながら、マウリシオは強引にパオラを振り切った。
体格的に、彼がしたくても絶対に出来ない直線的ドリブルである。

プラトン「マ、マウリシオのやつ…あんな動きも出来たのか…?」

バビントン「す、すごいや!いっけぇ〜〜!その調子でゴールまで走りぬくんだ〜〜!」

後輩が新たな力に目覚め、チームの勝利のためにひた走る。これほど感動的なシーンは無いだろう。
だが、当の本人であるマウリシオはそれどころではなかったのだ。

マウリシオ「(むにゅって…やらかいのが…むにゅって…)」

マウリシオ。若干15歳にてサンパウロユースの右ウイングを任されるほど才能の髪に愛されし少年。
だが、Jrチームでは彼は孤高の存在であった。彼はサンパウロ地区の中でも珍しい
非常に裕福な家庭の嫡男で、世間に疎く、本人にその気は無くても生活に苦しむものたちに不愉快な態度をとってきた
いわゆる『世間知らずのお坊ちゃん』なのだ。そんな彼が、初めて経験した未知の感触。
ミントの爽やかな香りのする緑色の長髪と共に、自分の背中にしなだれるようにもたれかかったあの体。
思春期真っ盛りの彼にとっては、思わず叫び恥ずかしさからいても立ってもいられなくなるには十分すぎるものだったのだ。


0ch BBS 2007-01-24