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【宿命ありき】ファイアーモリブレム20【森崎VS日向】


[369]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:46:24 ID:???
〜ヒューガー〜

ビクトリーノ「お、おいミスギ!本気なのか?」

三杉「もう一度言う。あのアベルという選手は僕に任せてくれないか?
   ビクトリーノ。彼をオススメ選手と紹介してくれた君には悪いが
   僕は彼のような、フィールド上で落ち込み、やる気のないプレーをする選手を許して置けない」

ビクトリーノ「…ッ!」

そのころヒューガーの控え室では三杉が物怖じしない表情で自分の意志を皆に伝えていた。
サンパウロ戦、マンチェスター戦と続けて、同じ中盤の選手であるアベルの動きを見ていた三杉。
彼がシュートを撃つも結果を残せず落ち込むたびに、三杉は苛立ちを隠せないでいたのだ。

三杉「(あれだけ優れた身体能力を持ちながら、なんて贅沢で愚かな態度を取りつづけるんだ)」

三杉は幼いころから重度の心臓病を患っている。中学生のころに、善意ある者たちの寄付活動の末
ある程度の手術費用を得ることができた。さらに片桐財閥の大きなバックアップもあり、
困難な手術を受けることができ、こうしてまたフィールドに帰ってくることができたのだ。

だが、神のような医療技術を持つ医者の手術を受けたにもかかわらず、未だに彼の身体は完治はしていない。
まるで、身体を患っていることこそが彼の運命であるかのように。

三杉「(無理をせず体力を温存することを心がければ、こうして連戦にも耐えられる身体を得ることができた。
   だけど…やはり健康な身体に憧れずにはいられない。五体満足なくせにタイマンなプレイを続ける彼を…
   僕は黙って見ておくことはできない)」

三杉のコンプレックスから来る私怨にも近いアベルへのマーク宣言。
日向はこれには特に興味を示さず、反対をすることは無かった。


0ch BBS 2007-01-24