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【宿命ありき】ファイアーモリブレム20【森崎VS日向】


[370]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/19(日) 21:47:31 ID:???
日向「フン、まぁお前の好きにすればいい。俺の獲物はあくまでも森崎だけだ。
   この試合で奴を絶望の淵に叩き落し、二度とキャプテンに立候補しようと思わなくなるほど徹底的に潰してやる。
   ……じゃあ、あの緑色は三杉に任せるとして、だ。前回に引き続き、俺に積極的にボールを集めろ」

ビクトリーノ「…ああ。俺が前衛で指揮をとるから、ダ・シルバも俺のフォローを頼む」

ダ・シルバ「おう!精一杯頑張るぜ!」

若島津「(いよいよ念願の森崎との直接対決だ。この試合でようやく判別できる。
    俺が本当に森崎を越える力を得ることができたのかを…)」

若島津は一人静かに目を瞑り、精神を集中させていた。
すでに身体の半分を機械で改造されているにもかかわらず、この習性はかかせない。
若島津は決めていた。この試合で森崎を越えたと自覚できたら、彼に自分の秘密を密かに伝えることを。

若島津「(…ふっ。もしも森崎が俺の体の真実を知ったらどんな顔をしてどんなことを言うだろうな。
    そんな機械の身体のおかげで俺を超えて満足なのかとでも言うのだろうか?)」

近頃すっかりメンテナンスが滞っていない胸に手を当てて若島津は考える。
リミットエンジン『牙竜』の動きは特に問題は無いようだ。

若島津「(日向さんの期待に応えるため、家族の柵から解き放たれるため、
    俺は進んでこの身体を手に入れたはずだ。今更何を後悔できようか)」

静かに瞑想を続ける若島津の心のもやはまだ晴れない。
日向への忠誠心、自分の命をヒューガーの管理で縛られている現実が彼を迷わせているのだろうか。

若島津「(…もういい。これ以上考えるのはよそう。迷うのは試合が終わってからだ)」

若島津は目を開けると、キーパーグローブをもう一度しっかりと嵌め直し、ミーティングの輪へと戻った。


0ch BBS 2007-01-24