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1- レス

【宿命ありき】ファイアーモリブレム20【森崎VS日向】


[616]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/21(火) 18:10:17 ID:???
>マルス

森崎「マルス、キッカーはお前だ」

マルス「僕で良いのかい?他の者にもっと経験を積ませた方が…」

森崎「常に最善を尽くす。それがアリティア騎士の掟だろ?
   いくらPKといえども確実に点がもらえるわけじゃないんだ。
   お前のシュートで若島津を吹っ飛ばすくらいの気持ちで行ってくれ」

マルス「そうだったね。アベルが僕たちに残してくれたものは大きい。
    分かった。しっかりと決めてくるよ。……吹っ飛ばせるかどうかは分からないけどね?」

森崎「はは、最後のは冗談だ。本気にすんなよ」

マルスは審判からボールを受け取ると、ゆっくりと地面にボールを置いて若島津と対峙する。
既にロスタイムはほぼ消費しきっている。シュートを外しても誰かがねじ込んでくれるという保険は無い。

マルス「(この大会、アリティアの民の期待には殆ど応えられなかった。
    本当なら嬉しいはずの彼らの応援が、苦しみと痛みだけになって…本当に辛かった)」

負けつづけるたびに、悔しい思いに打ちひしがれていたのは森崎だけではない。
アリティアの王子として、裏で大会の準備を指揮していた彼もまた、この連敗で心を痛めていたのだ。

マルス「(皆の期待をこれ以上裏切れない。絶対に…決めてみせる!)」

若島津「(サンパウロ戦に続くPKか…。これを決められては日向さんの機嫌がますます悪くなっていく。
    止めさせてくれ。これは君たちアカネイアの選手を危険から守るためでもあるんだ)」

二人の思惑がぶつかり合う。ややあってマルスはゆっくりと助走を取って、ボールに向かって利き足を振り上げた。


0ch BBS 2007-01-24