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【宿命ありき】ファイアーモリブレム20【森崎VS日向】


[868]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/23(木) 18:47:07 ID:???
相手の動きを読むことに長けた若島津が彼女の性格を知っていれば、判断を誤ることは無かった。
だが、たとえ読みを当てていたとしても、彼女のドリブルは止められなかっただろう。

ダッ!

シーダ「はあああああぁぁぁぁぁああっ!!!」

ガッ!ブワアッ!

足をスライドさせ、ボールの前にブラインドを作る。
そして両足を駆使し、高く跳躍すると同時にボールを踵へと引っ掛ける。

若島津「(なっ…!?シュートじゃない…!?)」

痛みが無いわけではない。だが、決して苦しくはなかった。
この痛みは3点目の、これまで辛酸を舐めるしかなかったアカネイアの
かけがえのない勝利への礎となる、彼女にとっての最高の痛みなのだ。

シュンッ!

若島津「(ば…馬鹿な…あの女には痛覚が無いとでも言うのか…!?)」

身体の負担と限界を判断するために必要だと、サイボーグ化した若島津さえも痛覚だけは残していた。
だから、自分から望んだ痛みを抱えて可憐に羽ばたくシーダの動きを捉えることが出来なかったのは仕方なかったのかもしれない。

ズサアアアアアアアッ!!ドシャアッ!

身体をもつれさせながら、なだれ込むようにヒューガーのゴールへとシーダは不時着した。
そして、ゴールポストに掴まりゆっくりと起き上がると、脇にいた森崎に向かって微笑んだ。

シーダ「っ…ぅ……き……決めたわよ森崎君。3点目。少し遅くなったけど……
    グラであなたからもらった特効薬のお返しには、丁度いいかしら?」


0ch BBS 2007-01-24