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【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】


[110]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/15(水) 00:29:06 ID:???
反町(チームメイト同士がいがみ合う……って事には、ならないのかなぁ、これ……。
   でも……早苗さんのやる気を殺ぐのは、やっぱり悪いよなぁ。
   いいように考えれば、ライバル心……対抗心を燃やしているって事なんだし。
   それは自己の成長の為には、不可欠なことだし……)
早苗「そういうわけですから……もし、反町君がキャプテンを目指すとしても、私は一歩も引くつもりはありませんので」
反町「! ……はい、わかりました」

どれだけお互い愛し合っていようと、譲れない部分というものがある。
反町と早苗にとって、それはやはりサッカーのことなのだろう。
先ほどの緩みきった表情から一転して真剣な眼差しをした早苗は反町にそうキッパリ告げ……。
反町はそれを受けながら、しっかりと頷いて理解を示した。

早苗「……まあ、お互い、恨みっこなしでいきましょうね。
   もしも私がキャプテンになれなくても……その時はちゃんと指示を聞きますから」

最後にそう締めくくって、早苗は笑みを見せると……ふと空を見上げる。
つられるようにして反町も空を見上げると、そこには既に太陽が存在しておらず。
辺りは既に夕焼けで真っ赤に染まり始めていた。
そろそろ別れの時が近づいてきたのだと悟ると、反町は少しだけバツの悪そうな顔をしながら鳥居のところまで戻り。
早苗も反町を見送りにその後に続いてゆく。

反町「それじゃあ……次に会う時は、合宿で、ですね」
早苗「はい。 あの、本当に送っていかなくて大丈夫ですか?」
反町「はい、大丈夫です。 俺も自衛の手段は持ってますし……」

もしも誰かに見られたら大変だし、と内心呟きながら反町は自転車に跨ると早苗に一礼をして守矢神社を後にする。
ある意味、反町のこれからの道をいろんな意味で変えてしまったこの神社。
再び反町がここにやってくる事はあるのだろうかと思いながら……。
名実共に奇跡の風祝となった早苗は、反町の後姿を見えなくなるまで見守り続けるのだった。

早苗(出会った頃は、こんな事になるとは思ってませんでした……。
   でも、これは現実なんですね……反町君。 あなたの体温が……まだ、私の肩に残ってます……)


0ch BBS 2007-01-24