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【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】
[131]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/09/16(木) 19:26:12 ID:???
この試合、幻想郷で実力を鍛えに鍛え抜いてきたカルツは、しかし、まるで本気を出してはいなかった。
その理由の一つとして、三杉淳の不在が上げられる。
今のこの状況の中、カルツの成長をしすぎた実力は、正に化け物染みており。
もしもワンプレイだけでも本気を出してしまえば、その時点で試合が崩壊してしまう可能性がある。
だが、それでも相手チームにカルツと同程度の実力を持つ選手――カルツと同じく幻想郷で成長を遂げた選手がいるのなら。
心おきなく、全力のプレイが出来るだろうと考えていたのである。
しかし、現実には三杉は見上が指示をしたように心臓病が本当に完治したのかの検査に病院に行っており。
この練習試合にも、間に合うかどうかは定かではない。
シュナイダー「どうしたカルツ。 ……お前の言っていた全日本のエースとやらの姿が見えないようだが」
カルツ「それがワシにもわからんのじゃよ。 確かにあいつは全日本に帰ると言っておった筈なんじゃが」
そんなカルツに声をかけたのは、皇帝――シュナイダー。
彼は既にカルツより幻想郷の話、そして三杉の話を聞き及んでおり。
更には全日本の面々とは違い、既にカルツの大幅なレベルアップに対しても目の当たりにしていたのである。
だからこそ、カルツがこれまで殆ど手を抜いて戦っているという事にもある程度の理解を示していたのだが……。
シュナイダー「……何か事情があるにせよ、その三杉という奴がここにいないのは事実だ。
お前が三杉がいない以上、燃える事が出来ない……。
反則紛いな実力を発揮するというのに気が引けるというのも理解が出来るが……」
そこで言葉を切ると、シュナイダーは不意にスコアボードへと目を向け、カルツもそれに習い視線を移す。
スコアボードに書かれている数字は3−2。……自分達、ヨーロッパNo.1であるハンブルグが。
サッカー後進国のチームに1点ビハインドで負けているという事実を嫌でも認識させられるものである。
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0ch BBS 2007-01-24