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【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】
[162]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/09/16(木) 23:09:39 ID:???
最後の最後、ロスタイムにはこの試合大活躍をしていたカルツにドリブルゴールまで決められ。
終わってみれば、7−5でハンブルグの快勝。
両チーム大量得点という正に乱打戦となり……両チームのゴールキーパーが項垂れる中。
ドリブルゴールを決めたカルツはメンバー達の手荒い祝福を受けながら、その老け顔に目一杯の笑みを浮かべているのだった。
ヤラ「わはははは! 最初はどうなることかと思っていたけど、とりあえず勝ててよかったぜ!」
マイヤー「DFとしちゃ、これだけの大量失点は恥ずべき事だけどな」
インメル「いや、全日本の連中も攻撃力は中々のもんだったからなぁ。
特に9番と10番……いい動きをしてたぜ! 東洋の島国と舐めてかかってたけど、中々どうして……」
クラウス「向こうの守備陣だって悪くはなかったさ。 ただ、それ以上に……」
ゴンゲルス「ウチの攻撃陣が強かった、って事だな!」
ハーネス「ははは、違いない!」
シュナイダー「カルツ、ナイスゴールだったな」
カルツ「よせやい、シュナイダーちゃん。 ダブルハットトリックを遂げた奴に言われても、嫌味にしか聞こえんぜよ」
若林(ご、5失点……この俺が、5失点……。 勝てたのは、カルツやシュナイダーの活躍のお陰だ。
これが普通のチームなら……普通の試合なら……。 5失点をしている段階で、負けは濃厚だ……!)
思いもよらぬ接戦となった事にハンブルグのメンバーは冷や汗をかいたと言いつつも。
それでも、何とか勝利を収める事が出来た事に対して満足をしている様子。
シュナイダーはこのチーム、最後となる試合を勝利で終えられた事が嬉しいのか満足そうに笑みを浮かべ。
しかし、どこか落ち着きない様子で観客席を見回している。
そして、カルツはそんなシュナイダーを見て肩を竦めつつ……悲嘆に暮れる全日本の面々に目を向けた。
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0ch BBS 2007-01-24