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【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】
[191]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/09/17(金) 01:33:34 ID:???
一方で全日本Jrユースのメンバーからは、大きな動揺の声が広がり始める。
それも当然といえば当然。
彼らが今日の試合で戦うと事前に聞かされていたのは、幻想郷という土地で大きく成長をしたという反町。
そんな反町が一から作り、幻想郷の名門チームとなったオータムスカイズという名前だけ。
あくまでも彼らが想像をしていたのは、どこかの辺境で反町がサッカーチームを作ったのだろうというものだけであり。
まさかそのチームメンバーが、反町を除いて全員女性だとは予想をしていなかったのである。
だからこそ、こうして全日本の選手達は大きくうろたえるのだが……。
日向「ハーッハッハッハッハ!!」
反町「!」
そんな全日本のメンバーの中、突如、大きな声を立てて快笑をする者がいた。
その声を聞いて、全日本のメンバーは一瞬、囁きあうのを止め……。
逆に、反町はその瞳を大きく見開き、声を上げた者をじっと見つめる。
反町(日向……)
日向「いいご身分じゃねぇか、えぇ? 反町ィ?」
浅黒い肌に、袖を限界まで捲り上げて腕を露出させる独特のスタイル。
ワイルドな印象を見る者に与える黒くざんばらに切られた髪に、常に自信を伴っているような余裕の表情。
その表情に、明らかな侮蔑と嘲笑の色を立て……その男。
反町にとって、忘れられない――決して忘れられるような存在ではない、男。
日向小次郎は高らかに嘲り笑いながら、反町へと見下すような視線を投げかけるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24