※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】


[33]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/13(月) 22:21:41 ID:???
なけなしの勇気を振り絞って、早苗の肩に手をかけて抱き寄せる反町。
それを早苗は為すがままに受け、心地よさそうに目を閉じて笑みを浮かべつつ……。
こうして、晴れて反町一樹と東風谷早苗は相思相愛の仲となるのだった。

早苗(夢のようです……)

その瞳に、薄っすらと涙を浮かべながらそう思う早苗。
一方で反町は、早苗から香る甘い香りと柔らかな感触に鼓動の音を早くしつつ。
顔面を真っ赤にしながら……空を見上げた。

反町(これだけ俺を想ってくれているんだ……それを裏切るような真似は……絶対に、もう二度と、しちゃいけない。
   もしも、もう一度裏切ってしまうようなことがあれば……その時は……。
   きっと俺は……俺が、俺自身を許せなくなってしまう……)

冬の空は、雲一つ無い快晴。
徐々に太陽が落ちて寒くなりつつあるも、反町と早苗は文字通りからだを寄せ合って暖を取る。
そんな空を見上げていると……不意に、反町の目に、その大空に自身があくまでも「友情」の範囲内にいる筈だと思っていた。
豊穣の神、蟲の姫、蓬莱人――そして、幾多ものチームメイトや幻想郷で知り合った者達の顔が浮かんだ。
そんな中で特に反町の脳裏に強くよぎったのは、人里に共に散歩に行き……。
カップル専用と言われた特別メニューを頼んだ時の、あの時の光景。
あの時、反町の胸には仄かにではあるものの、今まで感じた事の無いような感情が芽生えた気がしたのだが……。

早苗「……反町君?」
反町「ああ……いえ、なんでもないです、早苗さん」

しかし、そんな幻想を振り払うように反町は早苗に微笑みかけ、より強く肩を抱きしめた。
反町一樹、15歳。 幻想郷は冬だが、彼には一足早く、春がやってきていた。

※反町と早苗の感情が 反町→(相思相愛)←早苗 になりました。


0ch BBS 2007-01-24