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【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】


[356]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/20(月) 00:51:02 ID:???
森崎(シュナイダー以上のシュート力にドリブルにタックル……特にシュートは段違いだ。
   なんだよ67って! 一瞬心臓が止まるかと思ったぞ、三杉じゃあるまいし!!)

そこで判明をした反町の実力に森崎は思わず目を疑うも……しかし、浮かび上がった文字と数字は間違いないものであり。
今日の試合、森崎は対ハンブルグ戦以上にスタメンになりたくないという思いでいたのである。
そこに振って沸いた、若林からの突然のスタメンに起用してくれという申し出。
当然、森崎はこれを聞いて内心歓喜をしながらも、しかし、一応はキャプテンとしての面子を考えて言葉を選び……。
巧みに若林に自身が受ける筈だった失点の汚名をかぶせる事に成功をしたのである。

森崎(はぁ……しっかし、反町の野郎がこんなシュート馬鹿になるたぁなぁ……どこの化け物だよ)

椅子に深く腰掛けながら、入場を始めた選手達に視線を投げかけ……。
いつぞや見た時のような情けない顔からは一変し、どこか成長を遂げたような表情を浮かべる彼――。
反町一樹の姿を見ながら、森崎有三は小さくため息を吐いた。

森崎(とにかく、見せてもらうぜ反町。 お前のシュートを、この目で実際に。
   ……今はどう考えても無理だろうが、いずれは絶対に俺が止めてやる。
   …………絶対にだ)

少しだけの悔しさと、小さな諦め、そして、それ以上の向上心を持ち。
森崎有三はキュッと拳を握り締めながら、今にも試合が始まろうとするフィールドに視線を向ける。

全日本の守護神、森崎有三。
今日の試合、彼は――言葉は汚くなるが、反町一樹から逃げた。
しかし、それでも彼は闘争心を失ってはいなかった。
67のシュート力という、ランクが一つも二つもまるで違う反町の能力をこの目で見ても。
ただ、次の再戦の日――自分が勝つ構図についてのみ、思いを馳せていた。


0ch BBS 2007-01-24