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【井の中の虎】幻想のポイズン41【幻想を知らず】


[681]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/09/26(日) 00:51:10 ID:???
>A.このまま試合再開
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反町「ここまでの試合展開も問題ないですし、疲労しているメンバーもいません。
   このままいきましょう」
静葉「そうね……ええ、わかったわ」

練習試合の為、交代枠が6人もいるとはいえ……。
しかし、まだ交代をするには早すぎる時間帯。
ここは特にメンバーチェンジをする事もなく、反町はこのままのメンバーで試合再開をしようと伝え。
これには静葉も同意し、一同はまだ反町の得点に冷め遣らぬまま……それぞれのポジションへと散ってゆく。

一方、こうしてオータムスカイズのメンバーがいいムードで試合再開に臨もうとしていた頃。
逆に全日本のメンバー達は、まだ反町の見せたシュートのショックから、抜け出せていなかった。
特にゴールキーパーである若林は「ただのボレーシュート」でゴールを射抜かれた事が余程ショックだったのか。
今にも体育座りをしてしまいそうな程にしょげ返り、何やらぶつぶつと独り言を呟いている。

若林「お、俺はエリートなんだ……た、ただのボレーシュートなどで失点をする筈が無い……! 俺は……!!」
岬(若林君……今のは取れなくても仕方ない、というより僕達の世代の選手が目標とするような代物じゃないんだが……。
  ……そんな事を言っても、傷つけられたプライドは癒えないんだろうなぁ。
  下手なことを言うと逆に落ち込む可能性もあるし、ここはスルーしておこう)

スーパーグレートゴールキーパーと呼ばれ、将来を渇望された天才キーパー――若林源三。
しかし、ハンブルグと全日本との練習試合で5失点の屈辱を受け。
更にはこの試合でPA外からのシュートとただのボレーシュートでゴールを決められた今。
彼の無駄に高かったプライドと意地は、脆くも崩壊をしようとしていた。

三杉(……実力はともかく、才能では森崎を凌駕する筈なんだが……メンタル面が弱いな。
   森崎と比較をした場合、彼の弱点はその精神面の脆さか……さて、それはそれとして……)


0ch BBS 2007-01-24