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【監督はなくとも】城山正の挑戦19【選手は育つ】


[254]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2010/10/13(水) 02:15:07 ID:gZ8XUU+w
城山「どっせーい!」

気合だけがむなしく響き、5つ目の白い玉が福引き器から零れ落ちる。
福引き係が手にした大きな鐘を1つ鳴らす。

福引き係「ざんね〜ん。ハイ、ティッシュ〜」
美津乃「シロちゃんってホントに運がないんだね」

福引き係が差し出すティッシュを代わりに受け取る美津乃。
それを横目で見ながら再び精神を集中する城山。

城山「うおりゃっ!」

6度零れ落ちる白い玉。

美津乃「またティッシュだよ。まあ無駄になるもんじゃないから……。
……独身男のティッシュの使い方ってちょっとフケツな感じがするケド」」
城山「ひでえ。何がフケツだーっ!!」

イカ臭い部屋の主の魂の叫びと共に回るガラポン。
乾いた音と共に受け皿で弾んだのは赤い玉だった。

美津乃「赤!赤いのでた!」
城山「いきなり赤玉って!訓練だけで打ち止めかよっ!?」
福引き係「……あた〜り〜。4等南葛モールショッピング券3K分〜。おめでとー!」

パフパフラッパの音と祝福の声がフロアに響く。
多少投げやりなのは目の前の一見バカップルのやりとりに辟易していたからか。




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