【監督はなくとも】城山正の挑戦１９【選手は育つ】

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[303]城山正 ◆2veE6wGXw2 ：2010/10/19(火) 01:48:53 ID:Rjf69AMc
力みすぎたスイングは第３球の上っ面をこすり、そのまま左足の甲を直撃する。

城山「ぐわっ！」
美津乃「シロちゃん！大丈夫！」

痛みで片足で跳ねる城山。だがアームは止まらない。

城山「こなくそっ！」
城山「んにゃろ！
城山「うりゃーっ！」

不完全な体勢からのスイングでは、まともな打球が飛ぶはずもなく、打った瞬間ファウルと分かる真横に、
バックスピンのかかった打球はワンバウンドすると隣のゲージに弾み、ベースの上で跳ねゲージの天井に当たる。

美津乃「…………」

躍起になってバットを振り回す城山を最初は温かく見守っていた美津乃だったが、徐々にその視線は生暖かくなっていく。
そして

城山「ぬがーっ！」

豪快な空振りを喫する。

美津乃「……口ほどにも無い」

ついには視線を切り、自らバットを選びに行ってしまう。
それに気づかず城山は一人ゲージの中で奮戦を続ける。

城山「でぇい！」

ふわっとした微妙な打球。セカンドとライトの間に落ちるような、セカンドが高木、辻レベルなら取ってしまうようなものが上がる。

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