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【監督はなくとも】城山正の挑戦19【選手は育つ】
[799]城山正 ◆2veE6wGXw2
:2010/12/28(火) 03:23:12 ID:NJ1Lx7fA
城山「――!?」
突然のことにしばらくドギマギしていたが、やがてゆっくり美津乃の身体に手を回す。
そっと腕を巻きつけただけの抱擁。
心臓の鼓動がアンサンブルを奏でる。
ゆっくりと美津乃が顔を上げ、瞳をつむった。
互いに緊張で歯が鳴りそうなのを堪えようと硬く閉じた唇を重ねる。
はるか光年の彼方からアルタイルとベガが祝福の星明りを届け、見守っている。
初めての口づけは触れただけで、心音は独奏に戻った。
美津乃「……あ、あははは。レ、レモンの味もイチゴの味もしないんだね」
城山「あ、ああ。そ、そうだね。子供歯磨きとか使ってないとダメなのかもな」
しどろもどろになってどうでもいいことを口走ってしまう。
そういえば昼から歯を磨いてなかったことを思い出す。
美津乃「そ、そそれじゃね。ま、まま、また明日」
城山「を、をう。お、おおっおやすみ」
ひらひらと手を振り合い、今度こそ美津乃はエントランスへと歩き出す。
その後姿を見えなくなるまで城山は見送った。
相手の姿が見えなくなると緊張の糸が切れ、どっと汗が噴き出した。
城山「うおおぉぉぉぉぉぉぅっっ!!」
美津乃「きゃー!きゃーっ!きゃーーっっ!!」
どう表していいのか分からない気持ちの高ぶりに突き動かされ、二人は奇声を上げ走り出した。
結果、城山は水溜りに飛び込み、美津乃は階段で転んで脛を打ったのだった。
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0ch BBS 2007-01-24