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【マモノさん】ツバダンUD【帰って来ました】


[623]TSUBASA DUNK:2010/10/15(金) 12:02:21 ID:V5tst5DA
国立は初めてポジション争いの厳しさを知った。アメリカでバスケをやっていた時は人種という
明確で不条理な壁があった。それを乗り越えるだけの実力を手に入れた時、彼は個人主義者に
なっていた。実力ある者が認められる。それがバスケの理だと。

しかし、南葛中で出会った仲間、鬼頭と霧島への思い入れが強くなり、彼らがレギュラーに
なれないことを心苦しく感じた。国立が本当に個人主義者、実力主義者ならそれも仕方がない
と受け入れられるはずである。だが、彼は我慢できなかった。

そして、初めて知った。努力し、報われないことの辛さ、苦しさを。その時から彼の心に変化が
見られるようになった。目標に向かって長年努力してきた者が報われないことに強い嫌悪を
抱くようになった。むちろん、霧島や鬼頭のかわりに試合に出ている選手たちだって相応の
努力をしてはいるのだが、若い国立にはそれが見えない。

そして、大空翼という存在。

サッカーを怪我で諦め、バスケの世界に飛び込んできた1歳年上の選手。彼はバスケを始めて
1年足らずで全国でも有数の強豪、海南大付属高校バスケ部のレギュラーになった。その陰で
どれだけの人間が涙を呑んでいるのだろうか?長年の夢を諦めざるを得なかったのだろうか?

その考えに至った時、国立の中に翼への強い怒りが生まれていた。いや、今までぶつけようが
なかった不満や苛立ちの矛先が全て翼に向いてしまったのだ。これが国立が翼にきつく当たる
真相である。


0ch BBS 2007-01-24