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【悩める】ファイアーモリブレム21【若者達】


[62]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/27(月) 18:58:25 ID:???
>Dがんばりセービング (消費240 威力10 キャッチ属性)

森崎「(後半は残り10分、リードは3点。ここで俺が動けなくなろうとアカネイアの勝ちはゆるぎない)」

森崎は、このセービングに文字通り自分の全てを賭けるつもりでいた。
全力のセービングにマリクの魔法を重ねた自分の体はもう限界に近かったからだ。
それでも森崎の顔からは余裕すら感じられる笑みが漏れていた。

森崎「(日向よ、これが今のお前と俺の差だ。例え自分が倒れようとも今の俺には何の不安や心配も無い。
   カシムやマルス、ジュリアンにミシェラン、他の連中がきっとなんとかしてくれるからな。
   だが、お前は違う。お前は自分独りの力でしか結果を残せない。
   お前自身が倒れたらそこから先には進めない。だからお前は作りたいんだろうな、自分中心の独裁国のような全日本を)」

森崎は思い出していた。自分がなぜあそこまで権力に固執し、キャプテンになろうとしていたのかを。
それは個人の力だけでは絶対に頂点を掴めないことに気がついていたからだ。
だから裏工作をし、人心を掌握し、自分の邪魔をしそうな存在を闇の中で蹴落としてきた。

森崎「(俺が今まで作ろうとしてきた仲間は所謂『駒』的なものでしかなかった。
   役に立つ奴、立たない奴。見返りがありそうな奴、そうでない奴。
   自分の土台となりえる奴、自分の障害になりえる奴、どうでもいい奴と様々だ。
   そう言う選考は確かに役に立ったし、俺がこれまで常勝たる所以の絶対的な要素だった)」

スッ…!

森崎は空気が渦巻く両手を広げ、シュートに対して少し腰を落として正面に構える。
自分が最も目標に対して素早く、全力で飛びつくことができる得意の構えだ。

森崎「(だから日向。お前のその考えは俺に決して取っちゃ間違いじゃない。
   だけどな、そんな柵に囚われて試合に勝ったとしてなんになるってんだ。
   どうせ勝つのなら、気の合う連中と楽しく…自由に羽を広げてサッカーをして勝ちたいってもんだろ?
   だから俺はこの道を選んだ。たとえ腑抜けと言われようとも、たとえ弱者の考えだと罵られようとも。
   俺はこいつらと楽しく勝つサッカーをする道を選んだ。だから……!)」


0ch BBS 2007-01-24