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【悩める】ファイアーモリブレム21【若者達】


[774]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/10/24(日) 22:22:17 ID:???
アベル「………カイン……本当に、戻ってきてくれたんだな……!」

カイン「……え?あれ?確か俺はヴェルダン王国の連中とサッカーの練習を…あれ?」

アベル「なにをわけのわからんことを…馬鹿野郎が。寝ぼけ、とは違うな。死ぼけ…か?」

思わず苦笑するアベルに反応して、ようやくカインが我を取り戻したようだ。
幻を見るかのようにアベルの方を見て、瞳を白黒させている。

カイン「アベ…ル?嘘だろ?俺は確かにペラティで炎で焼かれて命を落としたはずなのに…」

アベル「ああ。お前は確かに火竜の炎に焼かれて力尽きた。だが、この復活の井戸の泉の力で蘇ったんだ」

そう言うと、アベルは空になったビンをカインに見せる。それを見て全てを悟ったのか、カインはアベルに頭を下げる。

カイン「この恩は一生忘れん!またこうしてアリティアのために槍を振るえる機会を与えてくれてありがとう!」

アベル「お…おいおい、大げさな奴だな。そんな恩に着せるつもりなんて無かったっての」

カイン「いやいやいや!本来俺はもう二度とマルス様のために役に立つことなど出来なかった。
    この無念の塊と化した俺に、もう一度戦うチャンスを与えてくれたんだ。感謝しないで何をするというのだ!」

アベル「はぁ……お前がそうしたいのなら構わんが。なんだか…その、気持ち悪いんだよ」

カイン「な…なにィ!」

アベル「はは、そうそうその顔だ。お前はそうして俺の軽口にムキになって突っかかってくるくらいがちょうど良いんだよ」

カイン「なんだよそりゃあ。人の感謝の気持ちを無駄にしやがって」

自分の素直な気持ちを斬り捨てられたことで、カインはムカムカと憤慨する。
そんないつも通りの彼の反応を見て、アベルは小さく笑ってカインに聞こえないように呟いた。


0ch BBS 2007-01-24