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【Somewhere】黄金のジノ3【Over the Rainbow】


[908]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2010/11/20(土) 21:15:44 ID:???
A 両親と話す

ジノ「久しぶりだし、パーパとマンマと話すか。」
居間に向かったジノ。居間では、両親がテレビを見て寛いでいた。
典型的なイタリアの中流家庭。金持ちでも貧乏でもない。ごく普通の家庭である。
スラム出身のリベリオにしてみると、羨ましいほどにありふれた家庭…。それがヘルナンデス家である。
母「あら、ジノ。」
母が居間から顔を出す。
ジノ「僕も一緒にいいかい?」
居間に入り、両親とテレビを見る。番組は、コメディーである。
しばらく無言だった三人だが、父親はジノを見ると、少し寂しそうに微笑んだ。
父「…ジョバンニも、ジノと同じだな。」
ジノ「…え?」
父親は、ふう、と溜息を吐いた。
父「…留学の話が出ているらしいな。」
ジノ「!」
ジノは、父親を見た。
母「…高校から連絡が来てたのよ。あの子が言うまで知らない振りをしているけど…」
母も同じくである。
父「…ジノも、ジョバンニも、もっと近くを見ていればいいのにな。パオロみたいに、ずっと家にいてくれていいのに。」
ジノ「……………。」
子供が身近に居ない事。これを不安に思わない親はいない。
両親から早くに独立したジノ。
そして、独立しようとするジョバンニ。
イタリアの男は、大体母親にべったりだが、早くに精神的離乳を済ませたジノは、両親よりは兄弟に絆を感じている。
ジョバンニにしても、同じなのかも知れない。
母「…パオロが結婚して、孫が出来ると、また賑やかになるのかしら。」
母は、そう言うと寂しく笑った。


0ch BBS 2007-01-24