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【幻想の】幻想のポイズン42【ポイズン】


[442]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/16(土) 00:38:48 ID:???
森崎「(負けてたまるかよ……! 相手は反町だぞ!?)」

無論、彼自身もとてもではないが褒められたような性格ではない。
まるで役に立たない選手たちは完全に見下しているし、損得感情で動く事も多々ある。
敵に対して敬意を払わない挑発行為はしょっちゅうするし、おまけにかつては裏工作などもしていた過去すらある。
しかし、それでも彼の頂点を目指そうという気持ちと、負けず嫌いの性格は……。
この全日本Jrユースの中でも、間違いなく一番のものだった。

森崎「(このままゴールネットを揺らし続けられて……)」

ビュッ!!

反町「!?」
森崎「これ以上抜かれて……たまるかァアアアアアアアアッ!!」

バゴッ……バチンッ!!

才能の無さを、努力と根性と裏工作で埋め。
嫌な相手や気に入らない相手でも実利に見合うなら手を組み、教えを乞う。
手段を選ばず頂点を目指す男――森崎有三は、その両腕を力いっぱい伸ばし……。
練習が開始されてより数時間後、これまで何本も決められた反町のシュートを――。
完全に弾き返し、ニヤリと笑みを浮かべながら……強く握った拳を、より一層握り反町に向き直る。

森崎「……来い、反町。 今の感覚を忘れない内に、次だ!」
反町「あ……ああ!」


0ch BBS 2007-01-24