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【天高く】キャプテン霧雨61【乙女燃ゆる秋】
[152]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o
:2010/10/29(金) 22:41:05 ID:???
この休日にパワーアップしようとしていたのは、何もフランスチームだけではなかった。
フランスとトーナメントで顔を合わせることとなる強敵たちも、更なるパワーアップに向けて邁進していた。
圧倒的な戦績でリーグ戦を突破し、オリエンタルモンスターと畏怖されている全日本でも、それは同じ事だった。
――全日本 宿舎
三杉「(………僕は、何をやっているんだろうか)」
特にそれを意識していたのが、かつて魔理沙のチームメイトであり、かつて天才と呼ばれていた三杉 淳だった。
三杉「(松山は世界屈指のボランチになり、金木もまた翼くんや岬くんと並ぶほどのMFになった。
柴田はその2人には及ばないが、全日本のFWとして不足ない実力を持っている。
僕だ。僕だけが、どうしようもなく弱い)」
MFの枠は埋まりつつある。
松山がDFにコンバートしたとしても、今のままでは恐らく三杉の出番はない。
それは痛いほどに三杉にはわかっていた。
三杉「(強くなれる構想はある。だけど、今のままじゃ体がそれについていかない)
……心臓病は、治ったはずなのにな」
嘲るように小さく呟く。
彼が今、かつて同チームだった松山、金木に頼らないのは意地だった。
いや、冷静な部分もまた彼に告げていた。彼女らの優しさに甘えていては強くなれないと。
三杉「(魔理沙たちは強くなった。
僕は負けるわけにはいかない。必ず、彼女たちを…いや、あちらの世界の天才を打ち砕く。
この僕の実力で)」
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0ch BBS 2007-01-24