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【戦わなければ】幻想のポイズン43【生き残れない】


[944]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:00:31 ID:???
>★フラグが立ってた次籐→ ダイヤA =効果がなかった……★
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ガチィッ…… ガチィッ……!

次籐「むっ……ぐぅっ……!?」

筋力トレーニングに励む次籐であったが、やはりその成果は芳しくない。
そもそも、スピードというものを一朝一夕で身につける事も不可能に近いが。
筋力をつけるというのも、これまた一朝一夕では到底不可能な事である。
元々ガタイが良く、筋力量は他者に比べて大きくついている次籐が更に筋力を蓄える事は難しく。
結論から言って、ここ数日のトレーニングでは僅かに力をつける事が出来たものの……。
まだまだ幻想郷勢のシュートを止めるには、及ばない程度のレベルまでしか次籐は成長が出来ないのであった。

次籐「……佐野。 お前は今頃、何をしてるんかのう……」

成果を出せなかった事を認識した次籐は、ダンベルを床に下ろすとたそがれた目でそう呟く。
佐野満――比良戸中では次籐の一学年下でありながらも攻撃の軸として活躍をし。
王者南葛とPK戦までもつれ込む事に一役買った、軽業師。
三杉から佐野もまた幻想郷へと旅立ったという話を聞いていた次籐は、そんな佐野の事を不意に思い出し。
今の不甲斐ない自分を見たら、彼がどう思うのだろうかと自嘲の笑みを浮かべる。

次籐「(世界は広か……広すぎっちゃ……。
    佐野……幻想郷に行ったお前は、もうわしの届かんところにおるんかのう?
    ……わしも、幻想郷ちゅう場所に呼ばれてれば……今みたいな思いはせんで良かったんじゃろうか)」

らしくないセンチメンタリズムに包まれながら、次籐はそっとため息を吐いた。
役立たずでは終わりたくない――しかし、それでも次籐は、成長が出来なかった。


0ch BBS 2007-01-24