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【戦わなければ】幻想のポイズン43【生き残れない】


[945]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/11/15(月) 23:01:31 ID:???
〜フランス市内 とある川原〜

若林「………………」

こうして松山や次籐が、それぞれ居残り練習をしていた中。
全日本Jrユース代表に合流を果たした、西ドイツ――ハンブルグJrユースの正ゴールキーパー。
SGGKの異名をとる天才ゴールキーパー、若林源三は、合宿所から数キロ離れた場所にある川原で一人体育座りをし。
呆然としながら、徐々に河の向こう側へと沈んでいこうとする太陽を眺めていた。

反町のシュートを受け、右手を負傷した若林源三。
彼は合宿が再スタートをしてから、しばらくは軽い練習をする事しか監督やコーチ陣に許されていなかった。
こうして彼が今、川原にいるというのも、その軽い練習メニューの内であるランニングの最中であった為である。

若林「(太陽が沈む……沈んでいく……)」

落ちる陽を見て、若林はその姿に自分の影を重ねる。
こんな筈ではなかった――全日本と戦う前、若林は全日本に対して完勝をする筈であった。
翼を含む全日本メンバーのシュートを全てシャットアウトし、森崎との格の違いをアピールする。
そして、全日本内での自分の地位を確固としたものにする。
100%そうなるであろうと思われた練習試合は――完勝こそしたものの、しかし、若林にとっては汚点しか残さないものとなってしまった。

このままでは代表内での地位が完全に危ぶまれると判断しての、オータムスカイズとの練習試合での先発。
女子を中心にしたチームならば、確実に失点はしないだろうと考えて臨んだ試合も――。
チーム全体が圧倒的に押されていた状況下の中とはいえ、6失点という屈辱を喫してしまった。

若林「どうしてこうなったんだ……どうして……」

あの敗戦から何度目になるのかわからない台詞を吐きながら、若林は思わず涙ぐむ。


0ch BBS 2007-01-24