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【カミュが】ファイアーモリブレム22【来る】


[715]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/11/11(木) 21:29:25 ID:???
>>714 ご指摘感謝です!アベルの経験値を修正しました。
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激情したアベルは自分でも驚くほどの速さでカミュとの間合いを詰めることが出来た。
グラディウスの攻撃に対して最も有利に戦える間合いはやはり至近距離しかないだろう。
真空の刃で狙い撃ちされる遠距離、触れた者を全て切り裂く刃が当たる中距離では
どうしてもカミュの方に分があるからである。

アベル「(二の太刀はいらない。これで…決める!)」

全速力で駆ける勢いそのままに、カミュの胴を薙ぎ払おうとしたその時。
アベルの脳裏にあるビジョンが見えてしまう。

アベル「(なっ…?)」

カミュは素早く馬を後退させるとグラディウスの柄の部分でアベルの攻撃を完璧に受け止める。
そして力を拡散させる方向を失い、バランスを失ったアベルに真っ直ぐ真空の槍を突き出してくる。
アベルは愛馬と共にグラディウスに貫かれ、息絶えてしまうのである。

アベル「(こ…これは……このまま剣を振り抜いたら…俺は……負ける?)」

瞬間、カミュとアベルの眼が合った。カミュはアベルの突撃に焦ることも臆することもなく真っ直ぐアベルのほうを向いていた。
その蒼の瞳の奥に映るのは、絶対的な自信。アベルが今一番手に入れたいものである。

カミュ「どうした?何を迷っている。騎士が自分の剣を信じられぬとは甚だおかしい話だ」

アベルはカミュの瞳がそう語っているように感じた。同時に今の自分に自信が無いことに気づかされる。
しかしアベルはすぐにその感情を否定した。なぜなら今の彼を求めてくれている仲間たちがいるからだ。

アベル「(俺は今の自分を誇りに思っている。アリティアカップで退場し、落ち込み逃げ出した俺を
    森崎は追いかけて連れ戻してくれた。そして今の俺が必要だ、大事なんだと言ってくれた。
    マルス様もバーツも最後まで俺が戻ってきてくれることを信じてくれていた。
    なにを悩む必要がある。なにを迷う必要がある。俺を信じてくれた人がいる。だから俺も俺を信じればいいんだ!)」


0ch BBS 2007-01-24