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【受け継がれる】キャプテンEDIT17【魂】


[114]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/08(月) 23:07:13 ID:???
早瀬「今日までここでキャプテンをやらせてもらっていた、早瀬健太郎だ。
明日から鳴紋中のサッカー部を背負って立つお前たちに、最後の仕事として幾つか言わせてもらうことがある。聞いてくれ。
……まずは鳴紋中を全国大会で準決勝にまで押し上げてくれたことについて、礼を言いたい。ありがとう」

早瀬の最後の挨拶は、そんな言葉から始まった。

早瀬「昔の鳴紋中は、長野でトップクラスの強豪といえば聞こえはいいが、全国ではほとんど無名の存在だった。
県大会を勝ち上がって全国へ進んだはいいものの、毎年一回戦負け。……それが、俺には歯痒くて仕方なかった」

大前(……そうだった。去年のあの日、早瀬さんに言われたんだった)

その言葉に、大前の意識は一年前の夏に飛ぶ。
練習試合で失態を犯し、あと半歩のところまで来ていた夏の大会のレギュラーから外された時。
チームで孤立していた大前に、早瀬はそんな志を語ってくれたのだった。

――だから俺は、このチームを変えることにしたんだ。俺は……――
――……この手で作ることにしたんだよ、強くてカッコいい、本物の鳴紋中を――

大前(その言葉が、俺の鳴紋でのサッカーの本当の始まりだった気がする……)

感傷に浸る大前の前で、早瀬は言葉を続ける。

早瀬「だが、俺は恵まれていたぜ。どういう巡り合わせか俺の代で全国でも上位の選手が何人も集まり、大会であれだけの結果を残せた。
本当に仲間に恵まれた男だと思う。お陰で鳴紋中は、今や全国でも有数の強豪チームの仲間入りだ。
長野県勢で初めての決勝進出も果たせた。……有り難過ぎて、礼の言葉も見つからない。重ねて言う、本当にありがとう」

比良山(早瀬さん……)

深く頭を下げる早瀬の姿に、部員たちは静かに息を飲む。


0ch BBS 2007-01-24