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【受け継がれる】キャプテンEDIT17【魂】


[435]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/11/10(水) 23:42:44 ID:???
だが、

比良山「……良いんじゃないか? 弱い人間がキャプテンになったって」

大前「へ?」

思ってもみなかった返しに、目を丸くしてしまう大前。それを微笑ましそうにクスリと笑いながら、比良山が続ける。

比良山「早瀬さんの理想を継承するとしても、何もキャプテンとしてのあり方までは真似る必要は無い。
というよりも、早瀬さんと同じやり方でチームを引っ張れる選手がどこにいる?」

大前「それは……そうだけど」

比良山「だろう? それに、みんなから頼られるだけがキャプテンの証じゃないさ。
逆に自分から人を頼ることで相手を奮起させ、チームの力を高めることだって、それはそれで良いキャプテンのあり方だと思う。
精神的に打たれ弱いところはあっても、それでもなお集団の中心として人を引き付けられれば。
それなら後は周りの人間が足りないところを補ってやれば済むことだ」

輝林「……」

比良山「少なくとも俺は、お前がキャプテンになって俺を頼ってくれたとしたら……嬉しいんだがな」

大前「比良山……」

言われて思い出すのは、今まで自分の上に立ってきたキャプテンたちの姿。
小豆沢は、同級生に理想を共にする者がいない孤独に苛まされた心情を、大前に吐露したことがあった。
早瀬は、全国制覇の目標を掲げて仲間たちと邁進し、ついには一歩及ばないまでも準優勝の成績を勝ち取った。
仲間との信頼。それがあるなら、僅かなりとも自分にキャプテンたり得る資格があるのだろうか。
少なくとも、同志を持たなかった小豆沢よりはスタートラインの地点では恵まれていると言えなくは無い。
これを無碍にしては、彼から罰を当てられそうではある。

大前(俺は……どうしたいんだろう?)


0ch BBS 2007-01-24