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【ストライカーの】幻想のポイズン45【条件】


[714]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/12/17(金) 02:13:57 ID:???
自分の考えている事が次々と読まれ、更には名乗っていないのに自分の名前まで言い当てられた事で若林は大きく狼狽し……。
一方でさとりはそれに対して薄い自嘲げな微笑みを浮かべつつ、自身の正体を明かす。
覚り妖怪――他者の心を読んでしまうという能力を持つ、地底に住まう忌み嫌われた妖怪。
幻想郷には妖怪がいると……更にはサッカーをする者たちの多くはその妖怪であると。
かねてより三杉や見上に聞かされていた若林だが。
しかし、流石に人の心まで読める者までいるとは予想していなかった為か目を丸くして驚き。
それを見て、さとりは一層その笑みを自嘲的なそれへと変貌させる。

さとり「気持ち悪いですか?」
若林「う……い、いや……!(この胸についてる目で俺の心を覗いているっていうのか?)」
さとり「そうですよ……もっとも、今はあまりよく見えませんがね……」

言いながら、さとりは胸元にあるアクセサリーのような第三の目に触れる。
本来ならばパッチリと開いている筈のそれは半ばまで閉じかけてしまっており……。
それは即ち、さとりの第三の目が――心が閉ざされてしまおうとしているという事であった。
だが、そんなことを知らない若林は自分の心が完全に見られる訳ではないのかと静かに安堵し……。
しかし、この今思っている見られないのかという感情も見られているのではないかと不安に思いつつ。
若干の距離をさとりを取りながら、問いかける。

若林「……お前の正体は、まあ、わかった。
   だが……さっきの言葉は、どういう意味だ。 俺が……お前と一緒だと?」
さとり「……はい。 私とあなたは、似ているのです……」

若林の言葉に、さとりは尚も自嘲げに笑いつつ、小さく体育座りをして落ちてゆく夕日を見つめ言葉を吐く。
その横顔を見ながら、若林もまたさとりと距離を取りつつも体育座りをする。

若林とさとり、体育座り。

仲良く並び、しばらくそのままぼうっと夕日を2人は見ていたが……やがてまた、その沈黙をさとりが破った。


0ch BBS 2007-01-24