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【ストライカーの】幻想のポイズン45【条件】
[716]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/12/17(金) 02:16:30 ID:???
不夜城カップで、圧倒的過ぎるシュート力で、文字通り蹂躙され、陵辱をされたさとり。
その精神は崩壊一歩手前のところまで……否、殆ど崩壊しかかっていた。
どう足掻いても止められない、無慈悲なシュートは夢の中で自身を何度も何度も吹き飛ばし。
そのごとに笛が鳴っては、スコアボードに点数がどんどんと加算されてゆく。
そして、それと比例するかのように観客席からはさとりを嘲笑する声が溢れ。
自分を囲っていてくれたペットたちは、蜘蛛の子を散らすように去ってゆく。
そんな夢を、さとりは毎晩見て……そして、いつも涙を流しながら起床をする。
それが日課となっていた。
さとり「もう……嫌なんです……」
これ以上ペットたちを失望させたくはなかった。
これ以上、誰かから指を指されて嘲笑されるのは御免だった。
冷静に見えて、その実、一勢力の代表者としてのプライドは非常に高い古明地さとり。
そもそも、そんな彼女がサッカーを始めたきっかけは。
サッカーならば他の勢力の代表にも負けないかもしれないという自信があったからである。
妖怪としての力量では各勢力のトップには及ばないものの、それでもサッカーなら……。
純粋な力だけが勝敗を決める種目でなければ、他の勢力にも負けないかもしれないと思いさとりはサッカーを始めたのである。
事実、その目論見はある程度成功し、さとりは幻想郷3大キーパーの異名を欲しいがままにしていたのだが……。
反町一樹が現れてから、そんなさとりの心も、体も、全てはボロボロになっていった。
そして、今……もはや強豪どころか、中堅――弱小とすら思われているかもしれない地霊殿で。
これ以上サッカーを続ける意義を――その意味を、さとりは見失い……。
これ以上苦しまないうちに、サッカーをやめるのが最善なのではないかと考えていたのである。
呟くように、ぽつり、ぽつりと言葉を吐き、事情を語るさとり。
そして、その全てを語り終え、大きくため息を吐いた瞬間……。
若林「……おい、お前。 さっき、俺がお前と同じだと言ったな」
さとり「はい、その通りじゃないですか。 あなたも私と同じ……」
若林「いや、違うな。 ……俺は、お前とは違う」
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0ch BBS 2007-01-24