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【ストライカーの】幻想のポイズン45【条件】
[741]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/12/17(金) 22:57:35 ID:???
微笑を浮かべながら、サッカーボールを取り出し前に翳すさとり。
思いがけぬ申し出に若林は面くらい、二の句を告げず押し黙るのだが……。
さとりはそれを見て尚も微笑を浮かべつつ、更に続ける。
さとり「私とあなたは……やはり似ているのです」
若林「………………」
さとり「あなたはPA外のシュートに対して絶対の自信を持ち。
私はPA内のシュートを全てシャットアウトする自信があります」
若林「……PA内なら相手の心が読めるからコースもわかる、という事か」
さとり「そうです。 ですが、私は体格上パワーシュートに弱いのです」
若林「………………」
さとり「プレイスタイルはある意味対極ながら、その実、根本の部分で私達は似通っています。
つまり、伸ばす方向も同じならば鍛えるものもほぼ同じ……。
チームは違えど、境遇も殆ど似たようなものではありませんか?」
若林「…………」
さとり「地獄にいるからこそ……見える光もあります……」
若林「……一対一が、強くなれるんだな。 お前と練習をすれば……」
さとり「勿論です……なぜなら、私はオフェンスにおいてもあなたの取る行動を予期できるんですから。
それを相手に一対一を繰り返せば、あなたの一対一の技術も高まるでしょう」
若林「………………」
さとりの言葉にYESともNOとも答えない若林。
しかし、さとりはその若林の心を読み……小さく笑みを浮かべながら、若林の手を取った。
現状の若林の全日本Jrユースの地位は、あまりにも低い場所にあった。
練習なども、日向や翼、三杉といったエース格の選手とは出来ず、文字通りロクな練習が出来ていない。
強くなると、這い上がると誓ったもののその手立てを探していた若林はさとりの誘いを断る事は出来なかったのである。
若林「言っておくが、馴れ合う気は無い」
さとり「当然です……私は、優勝を狙っているのですから。 敵と馴れ合うつもりはありませんよ」
憎まれ口を叩く若林に、にこりと笑みながら反撃を試みた。
若林源三と古明地さとり――地獄に落ちたゴールキーパーが、その地獄から這い上がろうと手を取り合った瞬間であった。
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0ch BBS 2007-01-24