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【ザ・ニュー】ファイアーモリブレム24【森崎!!!!】


[152]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/12/12(日) 22:36:52 ID:???
小屋の中は薄暗く部屋の全貌は分からない。そんな不気味な空間の中、ミディアが両手に持った二つのオーブが急に浮かび上がる。

ガトー「……ご苦労だったな。約束通りよくぞ二つのオーブを持ってきた」

声のするほうを振り返ると、そこには相当な年齢であろう皺をこさえた老人が長いひげを蓄えてオーブと共に浮かんでいた。
この老人こそ、大司祭ガトー。このアカネイア大陸に魔道を浸透させた第一人者である。

ガトー「……ほう。ミロアの娘がおるのか。どれ、前に来なさい」

リンダ「は…はい!」

リンダはおずおずと前に出ると、緊張した面持ちでガトーのほうを見上げる。

ガトー「この光のオーブと星のオーブの力により生まれる魔道…
    それこそが魔王ガーネフのマフーを破れるただ一つの呪文
    スターライト・エクスプロージョンじゃ」

リンダ「スターライト・エクスプロージョン……きゃっ!?」

リンダの目の前で、二つのオーブは激しく輝きだし、一つの塊へと変貌していく。
思わず小さな悲鳴をあげて、リンダは手で目を隠した。

ガトー「(ガーネフへの恨みの感情で辛くともここまで戦ってきた孤独な女魔道士…か。
    どうか復讐心に囚われその身を滅ぼすことがないよう…祈っておくか。
    彼女の心のバランスを補助し、支えてくれるような者がいればよいのだがな…)」

オーブの輝きに映し出されたリンダの心情を読み取ったガトーは、リンダの行く末に一抹の不安を覚えながら瞳を閉じる。

カッ!シュウウウゥゥゥゥ……

一つの塊となったオーブは姿を変えていき、当たりに飛び散るほどの光を放つと一冊の魔道書になった。
その魔道書はリンダの手にすとんと収まり、再び眩いほどの輝きを放ちだす。


0ch BBS 2007-01-24