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【もう】キャプテン霧雨64【勘弁してください】


[374]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2010/12/18(土) 23:23:06 ID:???
呟きながら、今は静かとなったフィールドを見下ろす初老の男。
彼の予想を遥かに上回り、この大会のレベルは圧倒的に高かった。
そして、この試合で光彩陸離とした一際の輝きを放っていた選手。

初老の男「(ファン・ディアスか)」

かの男の目には、他の選手は眼中になかった。
フランスのキャプテンの少女には多少目を引かれたが、それだけ。
他は一切あって無きが如くに映っていた。

初老の男「(私の最高傑作すら現時点で凌駕するドリブルを持つ、世界最高峰の天才。
       まさか、サイクロンをあの年齢で完成させるとは…………)」

伝説のシュート、サイクロン。それを蘇らせた才能に、男は畏怖すら感じていた。
その一方で、ディアスの持つ才幹、そしてサイクロンは「最高傑作」…金髪の少年には必要ないと断じていた。

初老の男「(確かに、シュートの仕組みを解き、教えれば撃たせられるだろう。
       だが…あのサイクロンでアルゼンチンは負けたのだ。
       サイクロンはジャイロが自身にとって最適なシュートを考え抜いた末の一品だ。それがディアスに合うわけがない。
       そして、こやつもジャイロとタイプを異にする選手。教える必要はない)」

そして、教えなければ少年はサイクロンを編み出せないだろう。
少年にはそういった無から有を生み出す才能はない、そう男は見ていた。
その代わりとして、有を鍛え上げる才能に少年は特化していた。

初老の男「……さて、私たちも帰るぞ。今日は気まぐれに来てみたが、どうだ」

少年「他の試合も観戦できませんか」


0ch BBS 2007-01-24