※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【雪村美和の】キャプテンEDIT21【憂鬱】


[238]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/12/23(木) 01:05:43 ID:???
雪村「言ったよ。参っちゃうよね、落ちないからろくすっぽに枠に入らなくてさ。
もっとぎゅいーんって落ちてくれないと、使い物にはならな――」

大前「……いや、逆だ」

雪村「――え?」

大前「なあ、雪村。逆には考えられないか? 縦回転が足りなくて落ち幅が小さいなら……逆にスピードと精度優先で蹴ればいいんだ。
落ち幅が小さくても、速度と精度で補えばいい。
ピンポイントパス見たいに高い精度でボールを蹴れるお前が、僅かでも落ちるシュートが撃てればどうなる?
キーパーにとっては、かなり嫌なシュートになるとは思わないか?」

雪村「縦回転は掛けるけど、ドライブシュートより速度と精度を優先する――」

雪村はまず目を瞬き、次いで視線を落として黙考する。口元では「あーでもない、こーでもない……」と独り言が呟かれた。
一、二分ほどが経って、雪村は顔を上げた。

雪村「――出来る。それ、今すぐにでも出来るよ! なんでこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう!」

大前「え? で、出来るのか!?」

予想だにしない答えに、大前は面食らった。せめて、これからの方針の一助とでもなればと思っていたのだが。

雪村「よーし、こうなったら早速試合で試してみなくちゃ! 監督ーっ! すいません、ちょっとお願いしたいんですけど――」

雪村「あっ、おい雪村!? ……行っちゃったよ。
まあ、さっき流すって決めた以上、監督の許可を取らないとそうそう機会は回って来ないと思うから仕方ないか」

肩を竦めて苦笑する大前。
必殺シュートの完成には、得も言われぬ喜びがある。これまで得点力不足に苦心してきた雪村には、尚更格別のものなのだろう。
それを思えば、礼を言われるのは後でもいいやという気持ちになれるのだった。


0ch BBS 2007-01-24