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1- レス

【砕け散れ】ファイアーモリブレム25【ガーネフ!】


[493]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/01/16(日) 22:19:06 ID:???
ジュリアン「…………」

マルス達になにか恨み言を言うべきだったかもしれない。そうすればこの心の隙間の面積が僅かに狭まったかもしれない。
だがジュリアンは知っている。人を憎み、恨みを撒き散らすこと。争いをレナが一番嫌っているということを。
人の消えた静まり返るコロシアムの中心で、ジュリアンは安らかな顔で横たわるレナの側に腰掛ける。
温もりが失われた想い人の柔らかな頬をそっと撫で、ジュリアンは静かに語り始めた。

ジュリアン「……レナさん。俺さ。レナさんに……ずっと言えなかったことがあったんだ。
      レナさんはさ、汚い仕事に手を染めたサムシーフの下っ端だった俺に…光を与えてくれたんだよ。
      レナさんにとっては僧侶として、道に迷っていた人間を導く当たり前のことだろうだったんだけど…
      俺は……レナさんと対等に歩いて行きたかったんだと思う。
      こんな俺でも人の役に立って、感謝してもらってさ。頼りにされてさ。
      俺もレナさんのように輝けるように……ここまで頑張ってきたんだ」

ジュリアンは罅割れた魔除けを懐から取り出す。レナの首に下げられたお守りとお揃いの物だ。

ジュリアン「……頑張ってきたんだ。頑張って……頑張って……
      でも……もう頑張らなくてもいいよな。俺は……レナさんのためだけに…
      レナさんに……好きになってもらいたくて………………」

自分の好意を直接相手に出したのはこれが初めてだった。もちろん聞き手であるレナの返事はない。

ジュリアン「俺はレナさんのことが好きだ。愛している。レナさんのためだったら
      この世の全てを敵に回しても構わない。なんだってできる。やってやる。
      ……でも、レナさんはきっと多くのことは望まないんだろうな。
      ……だから、だから俺は――」


0ch BBS 2007-01-24